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澤田くんの遺書
以前トムラウシ山遭難事故積丹岳遭難事故について調べていた時に行き当たったのが札内川十の沢北海道大学山岳部遭難事件

  • 事故が起こったのは昭和40年3月14日
  • 北大山岳部6名のパーティで日高山脈を14日間の行程で縦走する予定の登山だった
  • 雪山に洞窟を掘って寝ていたところに雪崩が起こり、リーダーの澤田義一さん以外の5名は即死
  • リーダーの澤田義一さんだけが雪崩の雪の中で4日間生存していた
  • 捜索は難航し、遺体が発見されたのは昭和40年6月13日

当時この事件の概要を読んで、雪の中で生き埋め4日間というだけでも即死の方が辛くなかったのではないか?ということや、一体どんな気持ちでその4日間を過ごしたのだろう?と思ってそれだけで胸が苦しくなったのだけど、この事件について調べているうちに4日間雪の下で生存していた澤田くんが遺書を遺していたということを知ったのでした。

その遺書の全文は雪の遺書にあります。こうして活字で読んでも色々な場面が想像されてモヤッとしたのですが、実は先日思いもかけずこの遺書の実物の写真を見る機会があり、活字で読んだ時と全く違う印象を受けました。
先日ピョウタンの滝という場所に行ったのですが、そこの近くにレストランがありました。ちょうどお昼時だったので、地元産の素材にこだわった料理がウリというそのレストランで食事をすることにしました。そのレストランには日高山脈に関する資料館のようなものが併設されていて、無料で入れるようだったので資料館好きな私は食事の後にそこに立ち寄ることにしました。

そしてその展示物の一番最後のコーナーに澤田くんの遺書と遺品があったのです。

不謹慎な気がするので写真は一切撮っていません。でも、実際の遺書は活字のように淡々と書かれているものではなく、字が乱れていたり、書いてある場所もマチマチでたぶん何日かに分けて思いついた時に書かれたと思われ、活字で読むより色んなことが想像できてしまってなんとも言えない気持ちになりました。

一番最後に書かれたと思われる「お母さん今死んでしまうなんて残念だ。切角背広も作ったのにもうだめだ。」という文字は殴り書きのような文字で書かれていて、本当に力尽きる直前に書いたのかなと。一番最後に書かれた言葉がお母さんに向けて、というのがまた・・・。

この展示があるのは日高山脈山岳センターなのですが、他にもパーティのメンバーなどの遺品も展示してありました。澤田くんの時計なども展示されていて、この時計を見ながら雪の下で何を思っていたのだろう?などと思うともっと胸が痛くなりました。

ここのセンターで福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件というのも初めて知りましたが、何日間にも渡ってヒグマに襲われるというのも怖いなと・・・。なんとなくおなか一杯になったらもう襲われないような気がしますが、リュックを漁っていたということで人間の食べ物はおいしいと学習してしまった例かな?とも思いました。

正直な感想を言うと、私は山に魅せられた人間ではないのでなぜこんなに危険と隣り合わせの大自然の山にわざわざ入るのだろう?とものすごく不思議です。有名な言葉で「そこに山があるから」というのがありますが、まさにそんな感じで明確な理由は本人にはわからないけど山が好きだからそこに行くということなのかな?とも。きっと私が文章を書くのが好きなのを、書くことが嫌いな人にはわからないように私にはわからない魅力が山登りにはあるのではないかとも思ったり思わなかったり・・・。

ただ、安易な気持ちで自然の中に入るにはそれ相応の覚悟が必要なんだなといろいろなものを見て感じたのでした。


この記事のカテゴリ:時事・ニュース
 
| かりん | 02:11 | comments(6) | trackbacks(0) | |
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両方の故事を知ったのは10年くらい前にTVでやっていた日高山脈特集でした。私も以前はトムラウシ、中札内、帯広市の山奥に行ったり、腰まで川に浸かりフライフイッシングをしていましたが今思えば自然を甘く見ていました。
| imomusi3104 | 2011/10/20 7:58 AM |

死を前にしたとき、どう反応するかで人格が解るような。
落ち着いて毅然たる態度で死と向かい合うか、みっともなく騒いで無様な最後を遂げるか。
言い古されてるけど、タイタニック号のバンドメンバー諸氏のエピソードは前者の典型だろうし、大久保清は後者の悪しき例の最たるモンだろうな〜。
北大の彼は(リーダーだからという理由もあろうけど)最後まで自分の責任を忘れず、家族を思いやり...立派な最後だったようですねぇ。
何となく「殉難艇長・佐久間大尉」を思い出します。
www.h7.dion.ne.jp/~kjc1973/newpage31.htm
佐久間大尉以下、乗組員全員が最後まで持ち場を離れず皆その勤めを果たしたそうな。大尉の遺書には、小は隊員の遺族の将来から大は潜水艦の未来に至るまで事細かに記されていたとか....北大の彼もそうだけど、20代ですよ.....俺様だったらこれほど立派な最後は...無理だろうな〜〜。

福岡大の事件は山岳部じゃなくてワンゲル部だからってのが関係するかどうか知らないけど、ヒグマを舐め杉。ヒグマがリュックを漁りに来た時点で全力退避すべきでした。ヒグマは火を恐れないし。
...あ、かりんさん北海道民だった(しらじら)
吉村昭の「羆嵐」メッチャ恐いっす♪ 高倉健のラジオドラマも良かったな〜。いや〜、本州にはヒグマいないし〜。
...かりんさん気を付けてね(無責任)
| はしばみ2 | 2011/10/20 10:29 AM |

お久しぶりでした♪

タイトルを見てびっくりしました!!
バスガイドの教本に
澤田さん(私が使ったいた古い本には沢田と記されてるのですが)のお話しが

「日高山脈遭難の話し」として載ってまして
このお話しをご案内すると日勝峠を越えてしまう
長編なのです
「お母さんごめんなさい」という歌もあるのですが

新人の時は必ずご案内してましたが…

2年生の時にお年寄りのグループのお客様に
ご案内していたら
女性のお客様が涙ぐみながらお話しに耳を傾けているのを
見てからはバスの中でご案内するのを止めました

かりんさんは実物の遺書やご遺品を目の当たりにされたのですね
実際ガイドブックながら読んでいて本当になんて言うか
澤田さんの遺書を読むと
身につまる思いが今でもします

前に私の友人のガイドさんが偶然にも
ツアーで北海道に来られていた
澤田さんの身内の方とお話しする機会があったそうです

その時にバスの中で遭難の話し
遺書の話しをガイドがご案内するのはどうなんでしょう?
と聞いたそうです
(バス会社によってはこのご案内がNGの会社もあったので)

するとこの場所に来られる方に知って頂きたいという思いがあると
言われたそうです

かりんさんの日記を読んで
本当に久しぶりに
(もうバスガイド止めてしまったので)
思い出してしまい
長文のコメント書いてしまって
すみませんでした
| チビスケ | 2011/10/20 9:30 PM |

不謹慎な理由のような気もしますが、趣味がら事故の事は知っていました。

自分も摩利支天から滑落して死にそうになったこともあります。

若いうちはどんな目にあっても自分が死ぬなんて考えもしなかったのですが、

歳を負い二度と会えない大切な人が増えていくにつれ

当たり前なんですが、やはり自分も死ぬんだなって、

時折死に対して深く考えることが増えてきました。

結果、悔いが残らないようにと頑張れば頑張るほど

それが命を削っているようで虚しくもあるのですが。

...いきなり脱線気味なコメント恐縮至極。。。

澤田さんの4日間は想像を絶して辛かったと思いますが、

即死より遥かに意義があったと思います。思いを伝えることができました。

...個人的な思いです、気を悪くされたらごめんなさい。

ご冥福をお祈りしたいと思います。
| くま | 2011/10/26 6:44 AM |

叔父がとある大学の山岳部でよく遺体探しに借り出されていました。
有名な山脈が近かったものですからね。
山は魔物といいますが数百名規模だったそうです。
叔父はいまでも山が好きですが回りはいい顔をしません。
亡くなった曾祖母が止めるのも聞かず「一歩出れば旅の空」だったそうですよ。
難しいですよね、見送る側とそうでないのは。
ただただいまはご冥福をお祈りします。
| 通りすがり | 2014/06/19 2:47 AM |

>通りすがりさん
山岳部の方とかはそのような依頼もされてしまうのですね。
山に入るというのはたとえ叔父さまのように
救助活動であったとしても、
100%安全はないと思うので大変なことだろうと思います。
周りがいい顔をしないのもわかる気がします。
好きな人にしかわからない世界なんでしょうね…。
| かりん | 2014/06/19 8:28 PM |

レスできません。コメレスなしで
OKな方だけコメントどうぞ。
(2014/7/22〜)









   
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